ミュージカル『ピピン』1度きりの集い
これが、10代最後の観劇になるはずでした。
まさかの公演中止とは。
クリスタルケイさんの歌を観たかった。
ウィン君の歌、成長を感じたかった。ピピンの世界観を感じたかった。
ミュージカルは、一度きりの集いです。一期一会に近いものがあります。
同じ演目をしていても、その瞬間は、二度とやって来ない。
そんな感覚が観ていても感じるのです。
同じ時間が、来ないことが、生の空間にどれだけ神聖なことなのか。
中止は、心配を感じさせますが、演劇の在り方も改めて考えさせられる
瞬間として、捉えていきたいと思います。
やっぱり、観たかった。映像でも、感じられないのだから。
演劇やミュージカルには、それしかない良さがあります。
自分は、鑑賞者にしかなれないけれど、演劇の素晴らしさ、厳しさのようなものを
どこかでは残していきたい、残さねばという使命があります。
この産業を守る、むしろ攻めて構築していきたいのです。
真実として、目を背けてしまうものに本質はあると信じています。
作り手には誰でもなれるし、物作りの手は誰しものの中にあると信じています。
舞台を支える方に、祝祭と激励を。舞台の上に立つものへ、光と影を。
輪郭としてですが、いつかこんなことを考えています。
関わる者全てに、表も裏も伝えていきたい表現をしたいと思います。