岡本太郎さん
岡本太郎さんに、出会ったのは高校二年生だった。
鮮明に覚えているのは、痛烈な出会いだったからだ。
『明日の神話』
この絵との出会いは、衝撃的だった。
たまたま、絵を見たいなと感じていた中で、
一冊の本に出会った。それが、岡本太郎さんの本だった。
当時、高校生の自分を振り返る。
一人、常に一人だった。一人で考え行動し答えを出していた。
周りの関係の入り方が分からなかった。
寂しい、そんなことはなかった。
世の中を見ると面白いものに溢れていたからだ。
ゲームで繋がる友情もあり。けれど、目線を上げると興味深いものばかり
初めて出会うものばかりあるのが、世の中の良いところだ。
映画、読書……まだまだ、知らない世界がある。
高二からは、むしろ世界を感じることも大事だと考え始めたな。
その岡本太郎の世界を感じた言葉が、ある。
『自分のスジを貫き通せ』
人は、必ず言葉を残すことができ、その言葉は人の生き方を変えることが
できる。僕には、それがこの言葉だった。
世界がある。そして自分の世界がある。さらに人の世界がある。
さまざまな世界が存在するこの『世界』に残せるものは何か。
自分に何ができるのか。これから何をしていけば良いか。
そんなことを考えながら、絵を観る。