濱口竜介運転のマイ・カー
本日は、川崎市アートセンターで、『ドライブマイカー』を鑑賞しました。
アカデミー賞に近い賞を取っているということで、
2ヶ月前から気になってはいました。
そして、劇場は満席。期待が、大きい。
上映時間は3時間。席に座り乗ることにした。
上映中、不思議な感覚に出会いました。
これは、観客への物語なのか。変だが自分への物語なのか。
世界の揺れも絶望もありますが、救いが確かにありました。
これまで、この1年、演劇に触れて生きてきた答えがこの作品なのかもしれません。
言葉で、申し訳ないですが…
光と影、仮面と素、嘘と本当、作り手と演者、生と死。作品。
それらが巡り合う人生という道。映し出す鏡、観せ出すカメラの存在。現実。
演劇を通して生き方を表現する作品に映像を通して出会ってしまったのかもしれません。
映画を通して。
濱口竜介監督の運転は、スリルもあり葛藤もありあらゆるものを
乗せて、揺れていました。その隣に自分がいたことは間違いありません。
個人の世界、人の世界の在り方に考えさせられた映画でした。